社会・福祉・文化

  • 地酒

    地酒はうまい。外国に行くと、とくにそう思う。その土地で飲まれている酒を飲めばいいのである。 チェコに行ったときに、なんとかいう食前酒を飲んだ。名前も忘れて…

  • 図書館とは

    図書館は苦手である。国立国会図書館に手続きをしておけば、仕事上は便利だとわかっている。でもやらない。東京大学の図書館に登録しておけば、昆虫の文献を入手するのに都…

  • 建築の葬式

    昨年、つまり平成30年9月15日、お茶の水の日本大学で「建築の葬式」という行事が行われ、私も参加させていただいた。ネットを見れば詳細はわかると思うが、簡単な趣旨…

  • 平成の主人公 ─1960年以降生まれの日本人

    1960年を「インスタント食品元年」とも言う、と以前に書いた(「レトルトカレー市場の伸長をめぐって」2018年7月)。即席カレールゥ、インスタントコーヒー、イン…

  • 私の京都

    京都国際マンガミュージアムに館長としてほぼ十年間、月に一度は京都に通った。それで京都がわかったかというなら、むろんわからない。そもそも何がわかれば、京都がわかっ…

  • さまざまな現場の声をきく

    細切れの専門職をつなぎ合わせる 前回は、挑戦的萌芽研究「多死社会における仏教者の社会的責任」に着手する背景となる、宗教界・研究の動向をご紹介いたしました。今回…

  • 古いものと同じもの

    私は昆虫標本をたくさん持っている。自分で採ったものでは、五十年前の中学生時代の採集品もあるし、他人が採ったものでは、自分が生まれる以前のものもある。その意味では…

  • 「おふくろの味」の「おふくろ」は誰?

    「おふくろの味」という言葉がある。家庭でお母さんがよく作ってくれた料理、子供のころから食べ馴染んだ懐かしい味、とでも言おうか。野菜や魚介を使った煮物など昔からの…

  • 世間の変化

    知り合いに栃木で農業法人を立ち上げた男がいる。地面はいくらでも空いているので、それを借りる。五十歳くらいで、子どもはすでに独立した。もともとは土建会社勤務だった…

  • 村と普遍

    私の母は神奈川県の山村の出身である。三人姉妹の長女だったから、そのまま家に居ると、婿を取らされて、農家を継ぐことになる。それを嫌って都会に出た。そのいきさつは自…