養老 孟司

  • 祈りとは

    祈りと聖地というと、たちまちイスラム教徒が浮かんでくる。私の場合の決まりきった反応なので、頭が固くなった証拠ではないかと思う。時間が来ると、廊下の床の上だろうが…

  • 住まい

    老齢になって、いちばん嫌なことは、心を乱されることである。虫を捕ったり、見たりしているときには、それがない。縁側で猫と日向ぼっこをしていても、同じである。問題は…

  • 縄文時代

    若いうちは歴史に関心が持てなかった。私が育った時代は「東京裁判史観」が優越していたので、近い過去は思い出したくないものの典型だった。そういう時代に縄文が話題にな…

  • 南の島々

    南の島には不思議な魅力がある。訪れ始めると、癖になる人が多いように思う。その裏にあるのは、ある種の感情、というより気分に近いものである。 個人的なことだが…

  • 起業とは何か

    起業について考えたことはない。国立大学に勤務して二十七年、そこを辞めて一年浪人して、別な大学に再度就職した。再就職した理由は単純で、勤務先がないと、不便だと気が…

  • 機能主義

    「自然」災害と称されているが、その裏は都市問題であろう。自然は、はるか昔から特に変わったわけではない。ただ都市化は世界中で進んだ。東北の震災、世界的にはスマトラ…

  • 久米仙人

    「女性が」と取り立てて言うのは危険だと森喜朗事件で教わった。森さんは私と同い年だから、この話題はコロナと同じで、高齢者とくに男性には危険極まりない。「時代を進め…

  • 政治の原理原則

    政治には以前からまったく関心がない。この齢になると、それがいいことではないと思うようになるが、今更どうしようもない。家内がときどき政治家の話をするが、ほとんど聞…

  • 精進料理と人工肉

    精進といえば、お寺さんを連想する。昨年は広島県で、イタリアン精進料理をお寺さんでご馳走になった。なかなか美味だった。料理の質はそれにかけた手間にかなり比例するの…

  • マンガと日本

    日本がマンガ・アニメ大国になった理由を以前に論じたことがある。その背景を私は音訓読みという特殊な文字の読み方だと考えた。ヴェトナムや朝鮮は漢字を取り入れたが、音…

顧問・教授・研究員