2018年度に公募をスタートした本研究所の共同研究は、書面審査、採否のための合議審査を経て、以下の課題を採択した。
研究課題
地方都市における寺院を活用した福祉事業の特性
研究代表者
新名正弥(東京都健康長寿医療センター研究所 自立促進と精神保健研究チーム・非常勤研究員)
研究概要
少子高齢化が都市部より進行している地方都市では有効な「地域包括ケアシステム」の構築・推進が急務となっている。
そこで、本研究では、多くの地方が抱える地域の福祉資源不足と人材確保の課題を「寺院」に着目し、宗教法人を福祉資源に橋渡しする条件を明らかにしたいと考えた。具体的には、高齢化率が30%を超える富山県で「富山型デイサービス」に参入した2つの寺院を事例に、寺院の参入経緯や特徴、サービス内容、運営方法、行政との関係等について参与観察、インタビュー調査などを行う。