緑豊な空間で開催されるマルシェ
買うだけじゃない。売るだけじゃない。手作りされた物を通して人と人が触れあう場所。そして時間。
kitokito MARCHE(キトキトマルシェ)は、作った人から直接買い、感想を直接伝えることができる場所です。キトキトとは、蚕やアオムシが葉っぱの上をゆっくりと歩く様子を表すお国ことば。お客さまにゆっくりとした休日を過ごしてほしい、そしてこのプロジェクトがゆっくりと一歩一歩、着実に歩んでいきたいという想いがこめられていいます。
kitokito MARCHEには、手塩にかけて育てられた旬の農産物や果物、ジャムやはちみつなどの農産加工品のほか、こだわりの食材を使った飲食店さん、まごころをこめて手作りした生活雑貨のお店が軒を連ねます。
大量生産、大量消費ではない、身近にある「食」、暮らしの中にある「手しごと」、失われつつある「つながり」を再生し、地方での暮らしを楽しむことを目指しています。
運営ボランティアスタッフの皆さん
昭和初期に建てられた旧蚕糸試験場新庄支場(新庄市エコロジーガーデン)の歴史的建造物を背景に、登録文化財である施設の保存・活用に取り組みながら、農村を活性化するソーシャル・プロジェクトです。
2012年から始まったこのプロジェクトは多くの人びとの共感を生み、開催日には県内外から毎回1,000人以上のお客さまが訪れるようになりました。
マルシェの開催は、5月から11月の毎月第3日曜日。地域の中・高生や大学生をはじめ多くの市民ボランティアに支えられています。
また、マルシェ開催のほか、週末コミュニティカフェの運営や地域の人びとの手仕事を紹介するギャラリーでの展示・販売、本の交換ができるkitokitoBOOKSの運営などその取組みは市民の手によって大きく広がっています。今後も、ゆっくりと流れる時間のなかで、農村の暮らしの豊かさを感じていただくことができるよう、キトキトと続けられていくことと思います。
(エコロジーガーデン交流拡大プロジェクト)