小峰 隆夫
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地方創生1.0の反省点
経済学には「ティンバーゲンの定理」というものがある。その中身は二つある。一つは「政策目標の数と政策手段の数を一致させる」ということであり、もう一つは「政策目的に…
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スマートシュリンクへの道
2010年以降、日本の人口は減少し続けており、それによって人手不足、社会保障の行き詰まり、地域の疲弊など多くの問題が現れてきている。これに対しては二つのタイプの…
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東京一極集中と人口減少の関係
私は50年以上もの間、経済学的な考え方で経済社会の諸問題を考えてきた。これほど長い間それを続けてきたのは、そのアカデミックなアプローチが多くの知見に結びついてき…
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人口の地域間移動を経済学で考える
どんな分野にせよ、時間をかけて専門的な学問を勉強する意味は何なのだろうかと私は時々考える。 私は、その意味は、その分野を勉強していない人には思いつかないような…
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女性はなぜ出ていくのか
先日NHKのクローズアップ現代で女性たちが地方を去っていく背景を取り上げていた(「女性たちが去っていく 地方創生10年で何が」2024年6月17日放送)。この中…
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消滅自治体論を考える
本年4月、民間団体人口戦略会議は、1729自治体の4割に当たる744自治体に消滅可能性があるという結果を公表した。ここで消滅可能性自治体として名指ししているのは…
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韓国の低出生率について
本年2月のある日、NHKのニュースウォッチ9の担当者から、取材依頼が来た。その日は韓国の出生率が発表されたのだが、そのあまりの低さをニュースで取り上げようという…
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劇場型と共有型
先日、大学の問い合わせフォームを通じて、ある高校生から私に会いたいという依頼があった。この学生は、「経済学を通した地方創生」について学びたいと考えており、私に話…
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続続・新しい地域の人口展望
今回も、前回、前々回に続いて、国立社会保障・人口問題研究所が発表した新しい地域別の将来推計人口について考えてみたい。 日本の人口変化と言えば、誰もが思い浮かべ…
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続・新しい地域の人口展望
前回は、2023年12月に国立社会保障・人口問題研究所が新しい地域別の将来推計人口を公表したことを紹介した。この地域別の将来推計人口については、まだまだ言いたい…