私は、2025年8月に北海道石狩市役所が実施した1か月間滞在型の地域実践インターンシップ(https://www.city.ishikari.hokkaido.jp/sangyo/koyo/1005654/1006182.html)に参加しました。本インターンは、北部地域(今回の対象は厚田区)における夏期の短期的な人手不足解消の手法として、観光業や一次産業での「日替わりマルチワーク」の体験を通じた今後の実現性を検証すること、若者視点で課題を発見および地域の魅力を発信することで、持続可能なまちづくりの実現を目指す取り組みでした。
インターン期間中、課題発見(およびその解決案)と魅力発信の方法について、4人のインターン生で何度も話し合いを重ね、報告資料を作成しました。そして、厚田で地元住民の方やお世話になった方々をお招きし、報告会を行いました。
(https://www.city.ishikari.hokkaido.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/006/597/20250828_001.pdf)
その報告内容の中で、魅力発信方法の一つとして提案したものが、今回実際に実施した「1日限りの北海道石狩市厚田フェア」(以下、厚田フェア)です。厚田フェアを提案した背景には、1か月の滞在を通して大好きになった「厚田」と東京に戻った後も関わり続け、自分たちにできる形で何か行動したいという思いがありました。インターン参加中、農業や漁業の現場では、市場には出せないものの十分に活用可能な食材、いわゆる「ハネ品」が多く存在していることを知りました。そこで、市場に出せない食材と石狩市厚田産の食材を活用し、フードロス削減に取り組みながら、「食」をきっかけに厚田の魅力を伝えるイベントを東京で開催することを企画しました。
メニューは、厚田で11月に収穫できる食材をもとに検討し、カレーに決定しました。レシピは、インターン中の宿泊先であった「八幡二」のマスターが、私たちのために考案してくださいました。厚田産の食材として、米・じゃがいも・かぼちゃ・望来豚フランクを使用することにしました。厚田で多くの「おすそわけ」をいただいた私たちが、今度は東京の人たちに厚田の魅力を「おすそわけ」したいという思いから、メニュー名を「厚田のおすそわけカレー」と名付け、販売数は50食限定としました。
インターン終了後、東京に戻ってから企画書をブラッシュアップし、本格的に企画を始動しました。開催日は、石狩市役所でお世話になった産業振興部商工労働課のお二人が東京へ出張される日である11月30日に設定し、会場は、大正大学が所有するガモール堂を使用することにしました。また、来場者が少なくフードロスが発生することを避けるため、一部前売り券制を導入、広報面では、オリジナルポスターも作成しました。大学へ説明を行い協力の了承を得た後、試作、当日の動線決め、ポスターや前売り券の作成なども進めました。インターン生同士がなかなか集まれず、進行が難しい場面もありましたが、緊張と不安を抱えながら11月30日を迎えました。
ポスター
準備の様子
朝7時にガモール堂へ集合し、10時の開店に間に合わせるため、カレーの仕込みを行いました。試作はしていたものの、50人前を作るのは初めてで、想像以上に苦戦しました。開店に間に合わないかもしれないと思いましたが、何とかギリギリで完成させることができました。
店内には、インターン中に作成した厚田のキャッチコピー「あつたにあった」のポスターや、厚田フェアのポスターを掲示しました。また、インターン中に購入した思い出の品を並べ、厚田の風景や私たちの生活を撮影した動画を編集してモニターで流しました。店内は「厚田」で溢れ、とても心が躍りました。
開店から閉店まで、前売り券で来てくれた友人や親族をはじめ、多くの方で賑わいました。一般のお客さんも来店してくださり、その際には、私たちが厚田でどのような活動をしてきたのか、厚田にはどんな魅力があるのかを直接伝えました。必死に語る中で、「厚田に行ってみたい」「今度連れて行ってほしい」と言ってくださる方が多く、その言葉を聞いたとき、心からやってよかったと思いました。カレーも「美味しい」という声を多くいただき、結果として45食を販売することができました。残った分は、インターン生と市役所の方々で美味しくいただきました。反省点は多く残りましたが、それ以上に達成感のある経験でした。この日だけは、東京に「あつたがあった」と感じました。普段の生活ではきっと知ることのなかった厚田という土地を知ってもらい、食を通してその魅力を伝えられたことを、とても嬉しく思います。
開催にあたり、ご協力いただいた石狩市役所産業振興部商工労働課や東京事務所の方々をはじめ、食材をご協賛・無償提供してくださった「遠藤企画」(米)、「八幡二」(じゃがいも・かぼちゃ)、「厚田こだわり隊」(厚田フランク)の皆さまへ深く感謝申し上げます。この厚田フェアはゴールではなく、あくまで一歩目だと考えています。より多く方々に厚田を知ってもらうため、これからも行動を続けていきたいです。
改めて、厚田フェアに関わってくださったすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。
私は、厚田を愛している。
調理の様子
カレーの写真


