「あなん未来会議」を開催しました!

2月27日、第5回目となる「あなん未来会議」が阿南市役所市長公室で開催されました。

(阿南支局長 鈴江省吾より)

この未来会議は各分野の専門家が市長を囲んで中長期的な阿南市の未来や人材育成について意見交換や提言を行う阿南市独自の取り組みで、阿南市と大正大学の連携協定に基づく研究事業の一つとして平成27年にスタートしました。大正大学地域構想研究所阿南支局が事務局として企画運営を行なっており、昨年からは市内高校生が未来について意見交換する「高校生ミライ会議」や委員による「特別講演会」も実施しています。

今回は、スポーツジャーナリストの二宮清純氏をはじめ7人の委員が出席し、大正大学からも先の高校生ミライ会議でファシリテーターを務めた山中昌幸専任講師、地域構想研究所の川井係長が出席しました。

冒頭、岩浅市長から「東京から見た地方創生ではなく地域創生であるべき、専門的な見地から様々なご意見をいただきたい」との挨拶があり、まず初参加の委員が発表を行いました。

 《徳島県阿南市 市長 岩浅嘉仁氏》

新潟県三条市在住で経営コンサルタントの高橋憲示さんは自らが手掛けている「阿南の地域資源を活用したナノブランド構想」を例に、阿南が6次産業商品開発の拠点となる可能性を語り、JAL徳島支店長の坂本優子さんは、藍染のファッションショーなど徳島県との連携や阿南椿泊産のシラスを新鮮に運ぶ専用コンテナの取り組みを、山中昌幸さんは、Uターン率と地域への愛着そして地元企業の認知度の関係を調査したアンケート結果から、種をまいて人材を育てるための学校・企業・地域が協働した阿南版プラットフォームの必要性を提案しました。

《日本航空株式会社 徳島支店長 坂本優子氏》

次に、二宮清純さんから、「1964年の東京オリンピックから高齢化率が桁違いにアップし、効率から快適へ社会の価値観が変化している」「パラリンピックのバリアフリーは高齢化社会への備えとなり、地方から先進的に取り組むべき」「自由な解釈権で地域の神話、スポーツの奇跡が起こる」など興味深い提言がありました。次に、座長の床桜さんから、移住交流と防災を併せ持つ「新野町のシームレス民泊」や若者のふるさと回帰を促す「那賀川町の壁画再生」など地域住民が参画した2つのプロジェクトが紹介されました。

《株式会社スポーツコミュニケーションズ 代表取締役 二宮清純氏》

意見交換では、「経験することの大切さ」「イノベーションは人と人との結合で生まれる」「働きたい人が自由に働ける仕組みづくり」「地元の人が楽しいと感じることこそが外から人を呼び込む」など活発な議論が展開されました。特に人材育成のヒントを問われた二宮委員から、イチローらを育てた仰木監督を例にとって「人材育成はその人を認めることから始まる」との言葉が印象的でした。最後に、座長が「様々な課題から新しい価値を生み出すことが持続可能な阿南市の未来につながる」と締めくくりました。

支局では、今回の会議、高校生ミライ会議、特別講演会等の状況を基に、大正大学地域構想研究所のサポートを得ながら研究成果報告書を作成いたします。

そしてこれらの成果は市の施策等に活用されることとなります。

2019.05.10