皆さま、ご無沙汰しております。2月にも寄稿記事を投稿させていただいた丹菊です。前回は、私が東北へ移住した背景や現在の活動などについて紹介いたしました。
https://chikouken.org/report/report_cat08/14172/
東北でのボランティア活動の中で、銭湯の持つ魅力に魅入られ、いつしか銭湯開業を夢見るようになりました。その夢の足掛かりとして、現在移動式サウナを運営。そのサウナでご縁をいただき、岩手県一関市東山町にある猊鼻渓にて、サウナを運営する運びになりました。
皆さまは、猊鼻渓をご存じでしょうか。東北最大の河川「北上川」の支流「砂鉄川」沿いに、高さ50mを超える石灰岩の岸壁が、およそ2kmに渡って続く渓谷です。名物は、船頭が棹一本で操る「舟下り」。四季折々の表情を見せる美しい渓流は、訪れる人を魅了します
猊鼻渓
舟下り
▽猊鼻渓舟下り(公式)[YouTube]https://youtu.be/XhU7xZBIZg4?si=YLwYLMhlwOhlCiS7
遡ること2022年10月。知り合いから猊鼻渓での絶景テントサウナ体験に誘われて、二つ返事で参加することになりました。そして向かった猊鼻渓。冬の訪れを感じさせる気温でしたが、その圧巻の景観に寒さを忘れるほど見蕩れました。船頭さんのプロフェッショナルな棹捌きでゆらりゆられて船着場へ。そこから歩いて、普段は人が立ち入ることができない場所に入ります。テントをたてて、薪割りをして、ストーブを設置して、薪を燃やし、水着に着替えたらLet’s sauna!テントサウナを持って全国を渡り歩いている「CHILL DOG」さんが管理してくれたサウナで体を温めていきます。じんわりと熱気と蒸気に包まれながら交感神経優位の状態に。そして、砂鉄川の清流へジャブンッ!これまた猊鼻渓の見事な岩肌に包まれながら、心身共に自然の深みへ溶け込んでいきます。
猊鼻渓の岩肌と移動式テントサウナ
砂鉄川の清流
いかがでしょうか。映像がない上に表現がヘタクソなので、なかなかイメージしづらいと思います。申し訳ございません。是非、実際に足を運んでいただき体験して感じてほしいです。
このように素敵な時間を過ごせたゲリライベントでしたが、ここで運命の出会いを果たします。残念ながら恋バナではございません。出会ったのは、江戸時代から東山の地で旅館業を営む「かぢや旅館」17代目の小原結さん。今回のイベントの主催者です。東京で料理人として経験を積み、その後Uターンで家業を継承。以来、町の活性化につながるよう、地元に根を張り活動されています。地域の関係値が高く、事業も営まれている小原さんと、移動式サウナを運営していた私が話して、「ここでサウナやっていけたら面白いよね」「この体験した時間を皆さんに提供できたら良いですね」と盛り上がり、共同でサウナ事業を行うことを決意。現在開業に向けて準備を進めております。
このような経緯で岩手県とのご縁が深まりました。
地域創生学部を卒業してから4年目。高校時代の復興ボランティアがきっかけで、地方・地域との関わりが深くなり、こうして地域とともに活動できる今この瞬間に強く感謝しております。
間違いなく1人ではできなかったことも、周りの方の支えや助けによって成すことができ、自分という人間を生かさせてもらっています。どんな時でも、どんなことでも、感謝の念を忘れずに活動していく所存です。
猊鼻渓でのサウナ事業の今後ですが、来年5月の開業を目標に現在皆さまをおもてなしする準備を進めております。オープン前には、クラウドファンディングも行う予定です。100%自己資金で行っているので、継続してやっていくために応援いただきたいし、皆さまとの関係、つながりを深めていくことにも活用したいと考えております。事業に関する内容は、SNSで発信していくつもりですので、よろしければチェックしていただけると幸いです。
▽湯縁笑|菊の湯サウナ[Instagram]https://www.instagram.com/yuen_kikunoyusauna/
猊鼻渓でのサウナ事業を通じて、皆さまに岩手の魅力を伝えて行けるように日々考えていきます。そして、大きな野望「銭湯開業」に少しでも近づくことができるように、取り組んでまいります。
都会の喧騒で生き抜く皆さん、日々の生活でストレスを感じる皆さん、猊鼻渓の魅力を存分に活かしたこの空間で、思う存分ジブンジカンを味わいにきてください。
皆さまとお会いできることを楽しみにしております!