【調査の背景】
阿南市は令和4年度に「若者のUIJターン」の促進強化に、関係人口を活用しながら、まだ潜在的なニーズが大きく残っているとの観点から、「阿南市UIJターン調査」を実施しました。その背景から、高校生のUターンにまだ多くの課題が残っているのではないかとの観点から、令和5年度は高校生を対象とした調査を実施しました。
本調査の仮説の背景となったのは、「高校時代の地域体験学習は、生徒が地域の文化・歴史・社会課題を直接体感し、ふるさとへの愛着を深める機会となる」ということです。近年の研究でも、こうした経験が将来の地域回帰意識につながることが明らかになっています。
そのため、本調査では、阿南市内の高校生を対象にアンケートを実施し、地域体験学習が若者の関心や愛着、職業選択にどのような影響を与えるのかを明らかにすることを目的としました。また、調査を通じて、若者が地域とのつながりを継続できる仕組みづくりを模索することも狙いとしています。
【本調査の目的】
本調査の目的は、高校生の地域体験学習が地元への関心や愛着、地域回帰意識に与える影響を明らかにし、今後の施策に活かすことです。特に以下の3点に着目しました。
- 地域体験学習の影響の可視化
参加経験の有無が、地域への関心や愛着にどのように影響するかを分析しました。 - 職業観と地域定着の関連性
地元就職を希望する要因を探り、地域でのキャリア形成に対する意識を把握しました。 - 地域との関わりを継続するための施策検討
高校卒業後も地域とつながるための仕組みを考察し、イベント参加や情報発信の可能性を探りました。
【調査の概要】
アンケート調査名:地域学習と進路に関するアンケート
調査対象:阿南市の高校に通う高校生(2、3年生)
調査期間:2023年12月~2024年1月末
調査方法:教室にて案内配布、その後オンラインフォームにあて回答
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