官民連携とインバウンドの現場を現地視察してきました!

第2回 大正大学日本版DMO・現地セミナー@八ヶ岳観光圏

10月16日(火)〜17日(水)に、大正大学日本版DMO・現地セミナーが山梨県北杜市ロイヤルホテル八ヶ岳にて開催しました。大正大学日本版DMO推進研究会のメンバーで全国各地から総勢30名ほどが現地へ赴き、八ヶ岳観光圏の戦略会議の傍聴と現地視察に参加しました。

八ヶ岳観光圏は、山梨県北杜市、長野県富士見町、原村の3市町村から構成され、2013年に観光庁から日本版DMOとして認定された。官民連携による観光地域づくりの先進地域として評価され、2018年度のエキスポツーリズムジャパンにて「DMO推進特別賞」を受賞した。

戦略会議傍聴

16日の戦略会議は、八ヶ岳ツーリズムマネージメントの小林理事長の主催のもと、進行された。まず、八ヶ岳観光圏アドバイザー、本学教授の清水教授に開会の辞をいただいた。八ヶ岳観光圏が歩んできた観光地域づくりの道を簡単に振り返り、現在観光圏における官民連携を評価した。次に、本年度観光圏で取り込まれている事業の進捗状況と課題について、担当の観光地域づくりマネージャーから報告がなされた。現在八ヶ岳観光圏では、30を超えた事業を同時推進しているという。事業内容は、新たな観光商品造成や住民啓発、情報発信、インバウンド対応など多岐にわたるが、DMO推進の中核人材である観光地域づくりマネージャーが責任を持って進めている。

各事業の報告が終わるたびに、理事長からは細部ならびに方向性の確認、会議メンバーからは質疑応答が織り込まれた。各市町村の観光行政担当者からも観光客受け入れ環境整備などについてのご報告があり、「官民連携」の実態がうかがわれる。

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インバウンド講義

戦略会議の後、山梨県のインバウンド観光の現状について、山梨観光推進機構ツーリズム ビジネス活性化センターの担当者からの報告が続く。国全体のインバウンド観光の興隆を背景に山梨県では、2014年から外国人観光の増加が顕著に見られるようになった。外国人観光客の宿泊者数と連泊数の増加に取り組み、観光消費額のUPに繋がった。今後、LCCの増便やビザ緩和が助長し、中国をはじめ個人旅行層のさらなる拡大が見込まれる一方、周遊の促進や、韓国人の訪問率の向上、欧州ツアーとの競争などが課題として残っているという。

初日の現地セミナーが終わった後、日本版DMOの参加者と観光圏の方々との間で意見交換がなされ、盛んな交流が行われた。

現場見学

翌日は八ヶ岳観光圏推進事業の現場視察。場所は「外国人受け入れに対する意識啓発・情報共有(歴史文化)事業」の実施地、北杜市白州町台ヶ原地区。

寛永3年に創業した「七賢」酒蔵は旧甲州街道の近くに位置しており、現在酒造り見学や行在所見学、宿市の開催など、地域の歴史文化資源を用いて多様な活動を展開している。当日、酒蔵の責任者に酒造り工場をご案内いただきながら、観光地域づくりを始めたきっかけや観光圏との関わり方などについて説明していただいた。

見学先の酒造の中庭

2日間にわたる現地セミナーは、「大変充実した、勉強になった」との参加者の声の中で終了した。

2018.10.29