〔DMOの基礎①〕DMOの誕生_観光推進組織はどう変化してきたか?

観光DMOはいつ誕生したのか?

観光推進組織は、観光を取り巻く環境の変化に応じて、組織の役割と機能を変えてきました。その変遷について簡単に説明したのが、図1です。

図作成:柏木千春

図作成:柏木千春

 

1930年代に、余暇活動のための「観光協会」が設立されました。フランスが労働者に対し2週間の連続休暇を取る権利を与えた有給休暇制度の導入もこの頃となります。

1980年代に入り、これまでに加えてビジネス旅行領域も含めたマーケティング活動と受入体制づくりのためのコンベンション誘致、観光案内を行う組織として「コンベンション&ビジターズビューロ」(Convention&Visitors Bureau:CVB)が誕生します。

その後、1990年代後半から、観光推進組織は、これまでのマーケティング活動に加えて、観光地のマネジメントとブランディング活動を行うDMOへと編かを遂げていったのです。

観光DMOとは?

DMOという言葉が世界的に広まったのは、世界観光機関「UNWTO」が2007年にDOMの枠組みを定義したことが影響しているでしょう。
UNWTOの定義したDMOの役割は、「地域にある資源を使って、マーケティング活動、地域のサービスの提供、持続可能な環境整備を行うために先導と調整を行うこと」としています。

その具体的な活動は以下になります。
①マーケティング活動
ブランディング、プロモーション、商品開発、予約オペレーション、顧客管理
②地域のサービス提供
イベントの開催、運営・観光資源の開発と管理・受け入れ側の研修
③持続可能な環境整備
計画策定、インフラ整備、人材育成、技術・システム開発、観光関連産業の育成

次回第2回は「観光地がマネジメントしなければならないこと」についてお話します。

2018.04.26